自動車免許を返納したシニア層の心強い味方 ブリヂストンの電動アシスト輪車「ラクットワゴン」の“頼れる度”に迫る
自動車免許の自主返納を検討しているシニア層にとって、日々の“あし”がなくなってしまうのは大きな懸念点。そんなシニア層や、シニア層を親に持つ世代に注目してほしいのが、ブリヂストンサイクルの電動アシスト三輪車「ラクットワゴン」だ。二輪車ではなく三輪車のため、運動能力の低下を感じ始めているシニア層でも安定した走行が可能なうえ、またぎやすさや、乗り降りのしやすさ、こぎやすさにも配慮されている。本特集では、自動車免許の返納を検討しているシニア世代の親を持つ価格.comスタッフが、「ラクットワゴン」の実力を徹底レビュー。「本当に自分の親に勧められるか?」の視点で、プロダクトとしての魅力と、同車の“頼れる度”に迫っていく。
走行安定性三輪だから安定して走れる。
操作パネルや前後バスケットの使い勝手にも納得
高齢ドライバーによる交通事故のニュースに触れる機会が増えたことで、自動車免許の自主返納を検討している、あるいは、すでに自主返納したというシニア層は少なくないはずだ。しかし、自動車に乗れなくなることで、日々の“あし”がなくなってしまうのは大きな懸念点であり、場合によっては、日常生活がままならなくなってしまうケースもあるだろう。
そんなシニア層や、シニア層を親に持つ世代に注目してほしいのが、ブリヂストンサイクルの電動アシスト三輪車「ラクットワゴン」だ。同車は二輪車ではなく三輪車のため、運動能力の低下を感じ始めているシニア層でも安定した走行が可能なうえ、車体の前後に使い勝手のいいバスケットを装備しているため、自動車に代わる日々の“あし”にぴったり。もちろん、サイクリングやアウトドアレジャーなど、アクティブに活動したいシニア層も、安定感のある走りを存分に楽しめることだろう。
今回、「ラクットワゴン」の魅力を伝えるレビュワーとして手をあげたのは、70代の親を持つスタッフS。「僕の両親も、ちょうど自動車免許の返納を考えていたので、他人事じゃないなと。大切な両親に『乗ってほしい』と思える製品なのか、じっくりチェックしていきたいと思います」と、意気込みを語ってくれた。
実走レビューの目的地は、東京都渋谷区恵比寿のカカクコム本社から約50kmの道のりとなる、神奈川県藤沢市の江ノ島。「ちょっと遠すぎない?」と、少々心配になったが、スタッフSは、「このくらい走れば、『ラクットワゴン』の実力をしっかりチェックできるはずですから」とヤル気満々。走行安定性をはじめ、カーブや坂道での走りやすさ、さらには使い勝手まで、「ラクットワゴン」の“頼れる度”をとことん深掘りしてくれるようだ。
カカクコムの本社がある東京・恵比寿を出発して早々実感したのが、走行中のふらつきの少なさ。「大人になってから三輪車に乗るのはこれが初めてでしたが、想像以上に安定感がありますね。電動アシストのおかげで、こぎ出した瞬間からふらつくことなく、ピタッと方向が定まる感覚です」と、スタッフSは言う。これなら、二輪車では走行が不安定になるため、あきらめてしまうような重い荷物を載せて走行しても問題なさそうだ
カーブでも安定感は変わらず、車輪が路面をしっかりつかんでいる感覚があるという。「三輪車だからといって運転に特別な技術は必要なく、カーブの出口に視線を向けると、自然と曲がっていきます。イメージしたより膨らんでしまったり、逆に内側に入り過ぎてしまったり、そういうギャップがほとんどなく、思ったとおりにカーブを走り抜けられました」とスタッフS
日常の“あし”として、毎日のように乗ることになるのなら、安定感だけでなく、見た目にもこだわりたいもの。「シニア層が乗るものだから」と、デザイン性に妥協しなくてはいけないようでは、魅力は半減だ。
近年では、シニア層向けにメーカー各社から電動アシスト三輪車が発売されているが、その中でも、「ラクットワゴン」のスタイリッシュなデザインには目を見張るものがある。低重心をイメージさせる外観で、バスケットやハンドルのグリップ、サドルの色に統一感があり、ひと言で表現するなら、「品がよい」。シンプルで落ち着きがありながら、どこにでも出かけられそうなアクティブさもあわせ持つたたずまいだ。
サイズは、1620(全長)×580(全幅)×670(サドル最低地上高)mm。シンプルさとアクティブさが同居するスタイリッシュなデザインで、シニア層だけでなく、日常の買い物に使いたい若い世代でも様になりそう
豊富なカラーバリエーションも魅力で、今回のレビューで使用した「ソフトライトグレー」のほか、「ルビーレッド」「サファイヤブルー」「ミスティミント」の全4色が用意されている。「ルビーレッド」と「サファイヤブルー」はツヤ消し仕様で、上品な印象。好みに合わせて選べるのがうれしい
左ハンドルに装備された「かんたんパネル」は、電源ボタンやバッテリー残量表示が大きめで、見やすく、操作しやすい。操作方法は、電源ボタンを押し、電動アシストの強/弱を選ぶだけ。拍子抜けするほど簡単だ。なお、右ハンドルには、3段階の変速とベルが装備されている
「ラクあし」設計またぎやすい、乗り降りしやすい、こぎやすい。
「ラクあし」設計の“ラクさ”を体感!
走行安定性もさることながら、スタッフSが感心していたのが、「ラクットワゴン」に採用された3つの「ラクあし」設計だ。
3つの「ラクあし」設計とは、(1)またぎやすさ、(2)乗り降りのしやすさ、(3)こぎやすさのこと。フレーム高が約23cmと低く、またぎやすいうえ、サドル高が約67cm(最低時)と低いため、乗り降りしやすく、身長141cmの人でも両足がしっかり地面に着く。また、一般的な自転車に比べてクランク長(ペダルのついている軸の長さ)を短めにし、シートとペダルの位置関係を見直したことで、足の曲がり角度が抑えられ、ペダルを小さく回すだけでスイスイ進むのだ。
デュアルドライブ機構上り坂もスイスイ走れるデュアルドライブ機構
今回、あえて距離のある江ノ島を目的地に設定したのは、「大容量バッテリーを搭載しているからというのもありました」とスタッフSは話す。「ラクットワゴン」には、361Whの大容量リチウムイオンバッテリーが搭載され、約4時間10分の充電時間で、弱モードで約100km、強モードで約59kmという、電動アシストによる長距離走行が可能になっている。
また、モーター駆動による前輪と、人がこぐ力で駆動する後輪によるデュアルドライブ機構を採用。スタッフSいわく、「前から引っぱってもらっている感覚」でスイスイと走行できる。また、左ブレーキを軽く握ると前輪のモーターブレーキが作動するため、下り坂でもスピードが出過ぎず、安定して走行可能だ。さらに、前輪に搭載されたモーターは、時速6km/h以上で走行中にペダルを止める、または左ブレーキをかけることで充電を実施するため、バッテリーのアシスト距離をより長持ちさせてくれる。走行中に充電が行われることで、自宅での充電頻度が少なくなるのはとてもありがたい。
前輪はモーターの力、後輪は人がペダルをこぐ力で走行するので、「前から引っぱってもらっている感覚」で、スーッとなめらかに前進するのが印象的。時速6km/h以上で走行中にペダルを止める、または左ブレーキをかけることで充電が行われるため、バッテリーのアシスト距離が伸び、自宅での充電頻度も少なくなる設計だ
まとめ健康的でアクティブな生活を
“アシスト”してくれる、頼れる1台
実走レビューを終え、「『ラクットワゴン』、いいですね。これなら両親に自信を持って勧められそうです。」とスタッフS。自動車免許を返納し、日常の“あし”がなくなってしまうのは、シニア層にとっても、シニア層を親に持つ世代にとっても大きな不安となるだろう。ブリヂストンサイクルの「ラクットワゴン」は、そんな不安を解消してくれる、頼もしい1台だった。三輪車ならではの走行安定性に加え、またぎやすさ、乗り降りのしやすさ、こぎやすさを追求した「ラクあし」設計や、快適な走行を実現するデュアルドライブ機構を採用。操作性や積載性にもすぐれ、荷物の運搬や日々の買い物などをラクにこなせるのだ。安定感のある走行を、そして、健康的でアクティブな生活を“アシスト”してくれる「ラクットワゴン」に乗って、自転車ライフを楽しんでみてはいかがだろうか?
※三輪車は構造、機能が一般の自転車と異なります。はじめて三輪車に乗られる場合は、販売店へご相談ください。