BRIDGESTONE ANCHOR 2025P-AN1
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22どの国も、どの選手も一段上のレベルに仕上げてくるオリンピックイヤー。それは、パリ2024を見据えるTEAM BRIDGESTONE CY-CLINGのトラック選手たちも例外ではない。オリンピックの出場枠を多種目で獲得できることもあり、チームパシュートは近年のトラック中長距離種目の中でも日本チームが総力を挙げて取り組んできた種目だ。4人1チームとなるその布陣の中心には、TEAM BRIDGESTONE CYCLINGの選手たちがいる。東京2020からパリ2024を目指すこの間に、日本記録は更新され続けてきた。2024年3月14日時点での記録は3分50秒381。チームパシュートを走る選手たちの如実な成長がうかがい知れるが、一方で「3分50秒の壁」が立ちはだかる。その壁はただキリのよい数字というだけではない。パリ2024におけるメダル争いが、3分50秒を切ったところにあるからだ。2024年3月15日。香港で行われたネイションズカップ第2戦に松田祥位、窪木一茂、橋本英也、兒島直樹の布陣で出走した。予選を3位で通過した後の1回戦、日本のチームパシュートは新たな地平を見ることになる。松田を先頭に立ち上がりの加速を見せ、対するニュージーランドと中盤にかけて拮抗し、そして終盤にかけて高速で牽引を見せたのはチーム最年長の窪木だった。今年に入ってさらに重いギアを踏むようになったというベテランは四走の重圧を力に変え、これまでの日本記録を2秒近く上回る3分48秒127を叩き出した。これは同時にアジア新記録の更新も意味する。士気高く優勝を狙って臨んだ決勝ではアルカンシェルを着るデンマークに及ばなかったものの、2位で銀メダルを獲得するブレークスルーな大会となった。1回戦でチームが出したタイムは全体の1位だったことも、世界レベルのタイムに迫っていることを表している。CHASE YOUR DREAMの旗印のもと、TEAM BRIDGESTONE CY-CLINGは着実な歩みと進歩を見せ続けている。共に切磋琢磨する仲間がいて、追いかける夢がある。世界の天井はまだ高いが、だからこそ手を伸ばすに値する。止まらない進化、彼らが到達する場所がどこにあるのか、見てみたい。その可能性は、未来に開かれている。TEAM BRIDGESTONE CYCLING - TRACKついに破った3分50秒の壁! 進化を続けるチームパシュート

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