BRIDGESTONE ANCHOR 2025P-AN1
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08PROFORMATによる技術開発は常に進化を続けており、現在自転車競技(トラック)日本代表に供給し使用されているトラックバイク開発においても、その技術が適用されている。進化したポイントとしては、ハンドルやステム、ホイールやタイヤといったバイクのすべての構成要素を考慮したトータルパッケージでの開発が挙げられる。理想のセッティングを追求すると、フレームの性能を活かしきるパーツ、そしてパーツの性能を活かし切るフレームとそれぞれの相互関係を理解し、バイク全体を考えて初めて最速のバイクが生まれる。その中でも重要視しているのが、車輛挙動を司る剛性と接地・質量・空この自転車トラック競技用機材は、競輪の補助を受けています。力のバランスをいかにとるか、だ。剛性は高ければいいというものではなく、車輛挙動が最適化される状態を見つけなければならない。接地はタイヤが担う部分で、グリップ力と転がり抵抗との相反するバランスをいかに最適化するか。質量では世界的レギュレーションで定められた6.8kgの最低重量をターゲットに、空力ではライダーと自転車の全体での空気抵抗をいかに最小化するか検討を重ねる。そのうえでトレードオフとなるこれらの要素のバランスをどうとるのかが最も難しいところなのだが、PROFORMATでは幾度もシミュレーションを繰り返すことで、最適なバランスを見つけ出す。ANCHOR TECHNOLOGY 2トータルパッケージで開発されたトラックバイク公益財団法人日本自転車競技連盟との共同開発(短距離バイクのみ)を経て、日本代表に供給されたトラックバイク。東京2020大会に向け、PROFORMATはいかに世界と戦うバイクを生み出したのか。世界で戦う選手を支える、トラックバイク開発

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