世界の舞台で活躍するトラックバイク
日本でオリンピックが開催されることが決定し、ブリヂストンが直ちに研究開発を押し進めたのがトラックバイクだ。推進力の最大化を目指すPROFORMATの追求と、理想のフレーム設計を可能にするカーボンラボでの幾多もの試作を経て、世界で戦うためのピュアレーシングバイクが生み出された。実際、東京2020オリンピックでは自転車競技(トラック)日本代表に供給。その後も世界の舞台で、コンスタントに結果を残している。これらバイクの23年モデルフレームセットとして、スプリントやケイリンに代表される短距離種目のためのTS9、パシュートやマディソン、ポイントレースに代表される中長距離種目用TE9の2種をラインナップ。2020年シーズンに、国際大会の短距離・中距離で合わせて5つの金メダルを獲得したレースバイクは、それぞれの競技特性に応じた味付けが施される。TS9では高出力を受け止める太いチェーンステーが採用され、TE9では空力を重視しBB周りのボリュームを抑えている、といった具合に。「夜明けの侍」をモチーフとして特別に開発された「レーシングカラー」には、かつて東京2020オリンピックを走った誇りが表現される。
ナショナルチーム選手も使用する、スペシャルデザイン
ナショナルチームへ供給されている機材デザインを市販モデルにも滴下。 職人が一本一本丁寧に仕上げることで実現できた質感やデザインとなるスペシャルカラー。
チェーンステー・BB周り
TS9では短距離ライダーの高い出力に対応するため、太いチェーンステー、 大径タイプのBBを採用。一方TE9では、空力を考慮しボリュームを 抑えたBB周りになっている。